2018年6月13日水曜日

不定愁訴と気圧の変化

からだがだるい、めまいするような・・、おなかのぐあいが・・、ボーッとするような・・、自分がはっきりしない、不安感がわいてくる・・、等々、さまざまな不定愁訴を訴えられる方が続きます。

このところの天候が影響していることが明らかです。
なぜ、天候がそうした症状を引き起こしているのでしょうか。

触れてみてわかる身体のどんよりとした感覚、抹消の循環機能に影響しているように思われます。実は、身体のバランス維持にかかわる前庭系と小脳が体位変換時の血圧調整に関わっていることがわかっていたのですが、それが実際に機能神経学的にどのような状況なのか、脳の正中線領域についての最近の研究に接して、納得のゆく推論を得ることができました。

いわば身体は自然に属しているわけで、環境の変化が身体にあらわれるのは当然と言えば当然なのですが。自分の心と身体を自覚できる意識のありよう、脳のはたらきがわかってきたことにも驚嘆させられます。
思えば、若かりし頃、意識ってなんだろうと不思議に思っていたことが、今ようやく理解できてきたような気がします。

実際に得られた推論をもとに施術を試みますと、とてもすっきりします。
長年、積み上げてきた知識や触診の技が統合されてきたような実感がわいてきます。